【不動産業界あるある④】契約書も交わして鍵も渡したのに…「やっぱり住みません」!?契約後ドタキャンの現実とその対処法
はいどうも!!リブスペースのブロガー奥谷です!!本日も不動産業界のあるあるネタを記事にしていきますので是非読んでくださいね!!
―入居予定日当日に「やっぱり住まない」!?現場が凍りつく“契約後ドタキャン”の実態とは―
不動産管理・賃貸仲介の現場で、地味に精神的ダメージが大きいのが、
「契約後にキャンセルされる」パターンです。
契約書にサインも済んで、鍵も引き渡し済み。
家主にも報告済みで、「あとは入居を待つだけ」という段階。
…のはずが、まさかの電話一本でこう言われます。
「やっぱり住みません。別の物件に決めました」
「急な事情で、引っ越しやめました」
「鍵はまだ使ってませんし、キャンセルできますよね?」
――いや、もう契約完了してるんですが…!?
今回は、そんな**「契約後のドタキャン」**にまつわる実例と、
業者としての対応方法、家主との信頼関係を守るためのポイントを解説します。
実際にあった“契約後キャンセル”のパターン
【パターン1】鍵だけ受け取って音信不通に
契約書を交わし、初期費用も入金済み。鍵を渡した直後から連絡がつかなくなり、入居日を過ぎても入居の気配がない。
→ 結局一度も住まず、部屋は空室のまま。
→ 家主は「住む気がないなら、鍵返してくれ」と激怒。
【パターン2】「キャンセル料は払いたくない」強気な借主
引っ越し当日に「他の物件の方が良かった」と一方的にキャンセルを申し出。
「まだ住んでないから大丈夫ですよね?」と主張。
→ 契約解除の違約金説明をすると、「そんなの聞いてない」と逆ギレ。
【パターン3】「家族の事情で引っ越しできなくなった」同情狙い
実際に鍵を受け取っていたが、「親の介護が急に…」「転職が決まって…」など、キャンセルを正当化する理由を持ち出す。
→ 家主対応も難航。管理会社が板挟みに。
契約後のキャンセルは「ただのキャンセル」ではない!
まず大前提として、不動産賃貸の契約は**「契約書の締結+鍵の受け渡し」で正式に成立**します。
つまり、「入居していないから契約じゃない」という主張は完全に誤り。
この時点で借主には家賃の支払い義務と原状回復の責任が生じています。
トラブルが起きやすい理由とは?
• 入居者が契約の重みを理解していない
• 「初期費用払えば仮予約」くらいの感覚
• 他物件の申し込みも“同時並行”で進めている
• 仲介業者がリスク説明をしていない(もしくは伝わっていない)
業者としての対応フロー
① 家主への早期報告&事実の整理
まずは家主に事実ベースで状況を報告。
「契約済みで鍵も渡しており、現時点で解約に該当する可能性があります」と冷静に伝える。
② 借主に“契約の成立”をしっかり説明
「鍵を受け取った時点で、契約は成立しています。キャンセルではなく“解約”です」と明言。
→ 感情的にならず、契約書・重要事項説明書の該当条項を根拠に冷静に対応。
③ 解約手続きへ誘導/違約金の案内
契約書の内容に基づいて、違約金(最低1ヶ月分の家賃)や原状回復費の精算案内を行う。
→「まだ住んでないから払いたくない」と言われても、書面の根拠をもとに説明。
④ 鍵の返却→室内確認→再募集へ
鍵の返却後は室内の確認(汚損・使用痕がないか)を行い、速やかに再募集へ移行。
→ 清掃や広告の撮り直しが必要になる場合もあるため、コストや時間も要注意。
家主との信頼を守るには?
契約後ドタキャンは、家主にとっても「えっ、どうなってるの?」という強い不安要素。
この時こそ、管理会社としての迅速で的確な対応が信頼に直結します。
• 「すぐに事実を把握して報告してくれた」
• 「契約の内容と法的立場を丁寧に説明してくれた」
• 「その後の再募集もスムーズに動いてくれた」
これらの対応を通じて、「次も任せたい管理会社」になるチャンスでもあります。
予防策|“契約前”の一言がトラブルを防ぐ
• 契約時に「契約が成立した後は、キャンセルではなく“解約”となります」と強調
• 鍵渡し前に、「この段階で賃貸借契約が法的に成立します」と明示
• 重説で、「入居意思が不確定なままの契約はお控えください」と確認
→ この“ひと言”を入れるだけで、安易なキャンセルは激減します。
まとめ|「住んでないからキャンセル」は通じない!
不動産賃貸において、契約が成立した後のキャンセルは、
法的にも実務的にも“解約”として扱われ、借主には一定の責任が発生します。
その事実を理解していない借主はまだまだ多く、
そのたびに現場は混乱しますが――
だからこそ、管理会社の対応力・説明力・調整力が試されるタイミングでもあります。
そしてこの対応こそが、
「信頼できる管理会社」として家主の心を掴む大きな武器になるのです。
弊社はお客様のさまざまなニーズにお応えできるようこれから全力で頑張ってまいります(^○^)
そのためには皆様の信頼や色んな方からのご指導をいただけたらと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
皆様(売主様・買主様・貸主様・借主様)の新しい生活のスタートをリブスペースは全力でサポートさせていただきます。
ご不明な点・ご不安な点・ご不審な点があればなんでもご相談ください!!
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